Herb
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ワイルドベルガモット Monarda fistulosa

~ モナルダMonarda(ヤグルマハッカ属)の仲間

2023/09/01

ワイルドベルガモットの学名はMonarda fistulosa モナルダ フィスツローサ。ビーバームやホースミントなどいくつかの名前で呼ばれることもあり、和名はヤグルマハッカ(矢車薄荷)。fistulosaは‘管状’を意味し、シソ科の多年草。北米などに自生しているそうです。オスウィーゴティーで知られる真っ赤な花色のレッドベルガモット M. didymaや、以前メモしましたレモンベルガモット M. citriodoraやベルガモット プンクタータ M. punctataも同じモナルダMonarda(ヤグルマハッカ属)の仲間です。モナルダMonarda(ヤグルマハッカ属)は花が似ているものが多いですね。変種、園芸品種も含めてそれぞれに香りや花色が美しいです。

ワイルドベルガモットは耐寒性多年草で、冬期は地上部がなくなり、また春に芽吹き1年で90〜120cm位の高さに伸びます。6月頃は茎の先端に出てくる花序を包む淡い緑の苞葉が爽やかで、7月頃から薄い少し紫掛かったピンクの花を咲かせ始めます。そして数週間、直立し分枝した茎に絶え間なく花を咲かせます。茎は時期により紫色が目立ちますね。丸く集まって咲く花一つひとつは小さく小海老の様。このワイルドベルガモットは柑橘類とオレガノを混ぜた様な香りがし、全体的に少し繊細で柔らかい印象を持ちました。然し、地下茎で旺盛に広がり、この地下茎は地表にも顔を出し這って入り組み土を硬くします。頃合いを見計らって堀上げ、根を整理して植え直しをしたり植え場所を移したりしています。普通の日当りでよく育ち、風通しを良くするとうどん粉病を減らすことができます。薬用や香味料などの用途があるハーブ。独特な香りを生かしてポプリや切り花にもします。花後のまん丸な淡い緑の萼も可愛らしく夏の花材に誂え向きで、秋のクラフト用にドライフラワーも作っておくようにしています。庭では暑さを和らげてくれる色と草姿が綺麗です。

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