Herb
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カラタネオガタマ(トウオガタマ)

~ フレーバーティー作り

2021/07/10

うちの庭木になっているカラタネオガタマ(トウオガタマ)は、カラタネオガタマ ‘ポートワイン’ Michelia figo ‘Port Wine’ という品種で、カラタネオガタマの淡黄色の花にワインを染み込ませたような濃淡のあるワイン色の直径3cm位の花です。モクレン科の常緑小高木で、剪定をして3m位にしています。花期は4月の終わり~5月の始め頃からで約3週間ととても短く、その他の時期はつるつるした葉が茂るばかりです。然し一旦この花が始まりますと1、2日ではらはらと散らしては次々と咲き、さあ採って、近くに置いて、お茶にして、という香りを庭に放ちます。バナナに似た甘い香り、といわれますが、本当にそのような香りで、晴れた午後にはひと重ね強い香りを感じます。

葉に隠れるように付いている蕾を数多く見つける事ができ、うちで採るのはこのまだ蕾の状態のものです。ぐずぐずと崩れやすい蕾ですので慎重に集めます。そして籠に入れたり薄紙で包んだりして近くに置きその芳香を味わい、一晩緑茶に蕾をたっぷりと乗せ香りを着けたフレーバーティー(着香茶)にします。僅かな期間ですが母との御十時は自然とこのお茶になります。 

今年の花も3週間を謳歌して、私たちを喜ばせて消えていきました。よく枝分かれをして、先が少し尖り艶のある厚みのある葉を今また茂らせています。うちは関東地方の北西部で特に防寒をしたことはありません。寒地では鉢植えなどにして何らかの防寒が必要だとのことです。

カラタネオガタマ(トウオガタマ)は中国に分布しており含笑花で知られますが花が、半開き状態で咲くことからとありました。そして カラタネ とは渡来してきたとか、種を付けないからなどの説があるようです。実際には全く種を付けないということはありません。弾け出た種子は赤いです。Banana shrub バナナノキなどでも知られます。花からヘアオイルを採ったりするそうで、もっと知りたい木のひとつです。

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