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カレーリーフ Curry Leaf〜 生の葉を使って |
2017/01/23 |
20年前位にカレーの木を育て始めました。その時はまだ、カレーの香りがする!と信じていたのですよ。確かに、カレーを作る時にもよく使われたりしますが、この木自体に あのカレーの香り! はないですね。南インドやスリランカなどでは色々な料理に使われています。
カレーの木 Murraya koenigii はミカン科、オオバゲッキツ(大葉月橘)、ナンヨウサンショウ(南洋山椒)。常緑の木で大きくなると6mにもなるそうです。うちでは剪定で1.5〜2m位に抑え、寒い時期は無加温のフレームに入れています。ほとんど落葉してしまった冬もありましたが、暖かくなるに連れてまた緑の葉が茂ってくれました。普通の用土、日当たり、水遣りで特に問題なく育つだけでなく、できた種をまきますと増やすことができます。私は実が黒く熟しましたら、取播きにして苗を作り、随分と友人たちにあげました。こぼれた種から芽を出していることもあるのですよ。
手元の本には、樹皮や葉や根を薬用として使う事や、葉、花、果実は食用にする事。また主にカレーリーフと呼ばれる葉はハーブとして、熱した油に香りを移して使う、そのまま煮込む、パリっと揚げて食べる事。またごく若い葉をそのまま料理に散らすなどの様々な用途やレシピが書かれています。もちろん、乾燥した葉やそのパウダーも使われていますが、乾燥した葉は香りが弱まるため生で料理するのがよいという事が、ほとんどの本に書かれています。冬以外は新鮮な葉を収穫することができますので、葉の乾燥保存は少しだけにしています。集まって咲く小さな花は香りが強く綺麗で、実は緑から赤になり、熟すと黒くなりますね。種は有毒と書いてありました。
実際に料理に使うようになっての感想は、生の葉は強い独特な芳ばしい香りがあり、油で炒めたり揚げたりしますとよくばぜて、芳ばしさ!がより引き出されるということです。うちでは色々なスパイスを使ってチキンカレーを作る時、カレーリーフも一緒に炒めて煮込んで使ったりしています。そして盛り付けに焦がさないように揚げた葉をトッピングするとパリパリとして一層おいしいです。油で炒めて香りを移し、例えばジャガイモなどを炒めてもいいですね。