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クコの実を収穫して冷凍保存、そして乾燥保存~Lycium chinense 枸杞 |
2012/01/08 |
秋の日に照らされたクコの実が赤くきらきらしていましたら、しっかりしたトゲに気をつけながら、鳥に先を越されないように、収穫です。干しざるに並べながらつまみ食いをする生のクコの実は、‘ちょっと頼りないトマトの様な味’がします。
冷凍保存はフレッシュのままチャック付きビニール袋に入れます。乾燥保存は時間を掛けて天日干しをして保存容器に入れます。乾燥すると味は少し甘くなりますね。
私はクコといったら漢方、民間療法、杏仁豆腐、薬膳料理、土産のお酒、チャングムを連想します。うちの実際の利用は、実をお粥やスープ、デザートの彩り程度で、ちょぼと使っているうちに自家製ストックはお仕舞になります。昨年は葉をドライにしてクコ茶にしてみたのですよ。
デパートの乾物コーナーでクコの実の大きな袋を見かけると、どこかのお母さんがお料理の味や家族のからだを気遣って、熱々とっぷりの汁で煮炊きしているのでしょう、と思うのです。そう想像しながらも作る工程をスキップして、レトルト参鶏湯を買ってしまう私ですが、クコはできればもう少し料理に取り入れてみたい食材のひとつです。ナス科らしい紫の小さな花はエディブルフラワーにできるそうですね。薬用植物の本には根、葉、実が使われること、また若葉をそのまま噛むことや炊き込み御飯の作り方なども書かれています。
そして手元のハーブの本には クコ Lycium chinense (ウルフベリー Wolfberry)は4mになる落葉低木と書かれています。我が家はうどん粉病が気になったり邪魔になったりした枝は切ってしまうので縦横1m程ですが、それでもクコの実は年々多く付く様になってきました。日当たりの良い所に植えてあります。丈夫で強い匍匐茎は、引っ張っても簡単に抜けずに増えてしまうので、不要な場所は小さいうちにシャベルで切る様に処分しているのですよ。柔らかい若葉、晩秋の群青色の葉。つやつやの秋の実は、収穫がなんとも楽しいハーブですね。