アカンサス モリス Acanthus mollis

~ 飛び出そうとしているカエル?

2017/09/29

アカンサス モリスは寒さ暑さに強い大型のハーブです。地中海沿岸原産で和名はハアザミ 、大正時代に渡来したそうですね。ベアーズブリーチ Bear's breechとも呼ばれます。葉や根が薬用として使われてきた歴史があり、今は観賞用として植栽されているようです。光沢と深い切れ込みのある羽状複葉は美しく、寒い時期も落ち葉の下にきれいな緑を見ることができます。ギリシャの建築と聞きますと、白い円柱(オーダー)がずっしりと並んでいるのを思い浮かべますが、そのオーダーの建築様式の中のコリント様式はこのアカンサスが柱頭に装飾されているのが特徴のひとつだそうです。 

10年程前の夏、忘れもしないミョウガを採りに庭に出ますとポッツン、少ししてポッツンと新聞紙に小石を落としたような音がしました。よく見ますと花が終わったアカンサス モリスが地面に種を飛ばしていたのですよ。そうなのですよね、春になりますとあちらこちらから芽を出し増え続け、何年か経った株と小さな株とで高低ができます。適当に抜いている今は、株分けをして真剣に増やしていた頃が懐かしく思い出されます。また草むしりをしていてひょいと見上げた先のアカンサス モリスの花弁の上に、まるで今にも飛び出そうとしているカエル?が沢山いて驚いたことがありました。笑ってしまいますね、花蕊でした。

株が大きくなり花茎が伸びますと2m位の高さになります。大きくなった葉だけの時も十分に美しいのですが、5〜6月に萼の外側が赤紫色に色付き始め咲かせる白っぽい花も素敵です。萼と苞葉の間からぺろぺろと舌を出したような咲き方も面白いですね。そして乾燥させた時のしゃくしゃと丸めて伸ばした半紙のような質感とアイボリー色の花が好きでよくクラフトに使うのですよ。収穫しましたら棘のある苞葉を慎重に取り除き、乾燥した後に花粉を十分に落として使います。



 

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